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【実録】2025年11月時点の私たちのAI活用

  • 野島 拓也
  • 11月28日
  • 読了時間: 6分

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デジタルマーケティングの世界は、本当に大きな変化はいつも急に訪れます。 20年前、携帯電話がネットに接続された時(iModeやEZwebというサービスがとても流行りました)また、10年前にはiPhoneが登場し、そしてSNSが全盛となります。どの変化も、1年〜2年という短期間のうちに一気に世の中に広まりました。 一方で、ご存知の通り、新聞やTVといったオールドメディアはその存在感を下げ続けています。 いつの時代も、コミュニケーションの手段は常に変化し続け、マーケティングの手法を大きくアップデートする必要があります。 そして現在は、人工知能(AI)です。 数ヶ月単位でアップデートが走り、昨日できなかったことが今日はできるようになる、という大きな変化がとても短期間に起きていることを皆さんも目の当たりにしていると思います。 この記事では、デジタルとブランディングが専門の里山マーケティング事務所でAIをどのように活用しているのか、生々しい情報をお伝えしたいと思います。 特に重要だと考える、マーケティング・営業分析については詳しく記載したいと思います。 自社の業務のアップデートの参考にして頂き、売り上げを最大化し、広告出稿を最適化するための具体的な戦略立案や修正に活用して頂ければと思います。



AIを活用したWEBアクセス解析

WEB / ECアクセス解析は、WEBサイト訪問者の行動を理解し、それに基づいてビジネス戦略を調整するための重要な手段です。 AIを用いることで、データ分析の精度と効率が格段に向上します。 例えば、里山マーケティング事務所では、Google Analytics(GA)やClarityといった解析ツールに加え、ShopifyなどのCMSとClaudeを接続し、訪問者の動きをリアルタイムで可視化しています。 この解析によって、どのページが人気で、訪問者がどのようにサイト内を移動しているのかを詳しく分析し把握することが可能です。 ただ、これまで複数の解析ツールの画面を見比べながら、分析期間などのパラメーターを操作しつつ、細かい数値の定義を確認し、レポートに仕上げるのに、軽く数時間はかかる状況でした。 結果、数ヶ月は頑張れても、そのあとが中々続きにくい、という問題がありました。 が、AIを利用すれば、同じ作業が15分程度で完了する上に、人間の目では気が付きにくい変化やアラートを見つけ出してくれます。


この分析結果を基に、オーディエンス(訪問者)のインサイト(興味や関心)を理解し、サイトのUX(ユーザーエクスペリエンス)やコンテンツを最適化することで、最も効果的なコミュニケーション戦略を策定できます。 たとえば、特定のバナーやCTAボタンの設置場所を変更することで、コンバージョン率が向上することが多くあります。また、コンテンツを追加することでSEO対策にもなり、より多くの流入を稼ぐことが可能となります。



RFM分析による顧客理解の深化

次に、RFM分析(Recency, Frequency, Monetary)による顧客の行動分析に関する内容です。 これにより、顧客の価値をより深く理解することができます。 里山マーケティング事務所では、販売データのCSVを連携し、顧客をセグメント分けして分析しています。 具体的には、最近商品を購入した顧客はリピーターとなる傾向が高く、その行動を基に特別なオファーやリマインダーを送るといった、「顧客育成」の施策につなげます。



ShopifyとAIを連携させた新しい販売戦略

上記のような環境の中で、特におすすめしたいのがECシステムとAIの接続です。 特にeコマースプラットフォームの一つであるShopifyは、多くのスモールビジネスにとって欠かせないツールになりつつあります。 最近では、以前は提携関係にあったAmazonも、Shopifyの利用者数が急増していることを背景に、脅威を感じ始めた結果提携関係を解消し、今では敵視している状況です。 里山マーケティング事務所では、ShopifyとAIを連携させ、販売戦略を更に強化しています。 これにより、WEBのアクセス解析に加え、詳細の商品情報や顧客情報を同時にAIに接続させることが可能となり、これまで難しかった高度な分析が可能になります。


例えば、特定の商品がどの季節にどれだけ売れるのかをAIに予測させることで、在庫管理やプロモーション戦略の検討の一助とします。 これにより、無駄な在庫を抱えず、必要なものを必要なだけ供給できる体制を整えることに一歩でも近づけます。(実際は様々な要因で販売数は変動するので、一筋縄ではいきません)



Microsoft Clarityでのヒートマップや録画分析

また、サイトの使いやすさを向上させるために、Microsoft Clarityを活用したヒートマップや録画分析も行っています。 このツールを使うことで、ユーザーがどの部分に興味を持っているのか、また何に不満を感じているのかを視覚的に理解することができます。


ヒートマップのデータによって、訪問者がどの部分をクリックしているのか、またはどの部分で離脱しているのかを確認し、サイトのデザインやレイアウトを調整することができます。これにより、訪問者が快適にサイトを利用できる環境を整えることができます。



さらに、録画分析によって、実際のユーザーの動きを観察することができ、問題点をリアルタイムで修正することが可能です。これらのデータを基に改善を重ねることで、ユーザー体験が向上し、さらなるコンバージョン率の向上が期待できます。



AIによるマーケティングファネル分析の実際

最後に、里山マーケティング事務所がどのようにAIを活用してマーケティングファネル全体を分析しているか、その具体的な事例を紹介します。 マーケティングファネルとは、顧客の購入過程を示すもので、認知から購入に至るまでの各ステージに分かれています。


私たちは、各ステージでのユーザーの行動をトラッキングし、AIを用いてデータを分析しています。 ただし、残念ながらInstagramなどのSNSについては、現時点ではMCPサーバーが提供されていないため、AIに接続するのは困難です。ので、この領域はいまだに各SNSの管理画面などを元に数値を取得しています。 (ただし、実際の投稿クリエイティブなどについては、すでに多くのAIが提供されていますので、フル活用しています) このアプローチにより、どの段階で顧客が離脱してしまうのか、どの施策が効果的なのかを把握することができます。


例えば、認知ステージで多くの訪問者がページを訪れているにもかかわらず、引き続き購入に至らない場合、ページの内容やデザインを見直す必要があります。 一方、特定の広告キャンペーンが購入につながっているとわかった場合、そのキャンペーンを強化することが可能です。


このように、AIを活用したマーケティングファネルの分析は、改善点を明確にし、ビジネスの成長に直結する戦略を練るために不可欠です。


次のステップへの道

このように、AIを活用したマーケティング分析は、スモールビジネスの成長に大きな影響を与える可能性があります。 里山マーケティング事務所では、これまでの経験をもとに、顧客の目的や状況に応じた様々な分析手法とAIを組み合わせて提供していきたいと考えています。 AIの力は、まさに私たちが主でご支援する地方の老舗や中小企業、また和文化関連の事業を営む皆様の大きな力になり、ナショナルブランドにも対抗しうる武器になると信じています。 ぜひ、あなたのビジネスにもAIを取り入れ、売り上げの最大化を目指してみてはいかがでしょうか。


現在、第1弾のサービスとなる「AIサイト分析アシスタント」のβテスト(無料)の参加者を募集しております。ぜひ、いち早く分析工数を削減しその質を高度化し、改善成果を最大化してください。

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