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里山マーケティング事務所で為したいこと

  • 野島 拓也
  • 7 日前
  • 読了時間: 6分

凪の瀬戸内海に浮かぶ周防大島。JR大畠駅ホームより。
凪の瀬戸内海に浮かぶ周防大島。JR大畠駅ホームより。

みなさん、こんにちは。

里山マーケティング事務所代表の野島拓也です。 今日は、なぜ私がこの事務所を立ち上げたのか、そして何を目指しているのかを、改めてお伝えしたいと思います。



「里山マーケティング」という名前に込めた想い

この社名は、瀬戸内海の小さな島でジャム作りを営む「瀬戸内ジャムズガーデン」の松嶋社長に勧めていただいた『里山資本主義』という本に由来しています。


書籍では、こう定義されています。


多様なものが共生し、循環と再生が健全に行われる社会を支える経済思想。ヒト・モノ・カネ・情報が使い潰されず、次世代へ渡す形で循環していく社会。

当時私は、都内の大手通信会社でデジタルマーケティング部門の責任者をしていました。

日々数字を追うなかで、どこか違和感や疲れのようなものがあったのだと思います。


そんな中、このコンセプトに触れ、


「これまで培ってきたデジタルとマーケティングの知見を、本当に必要としている方々のために使いたい」


と強く感じました。

そして令和元年。想いを形にし、「里山マーケティング事務所」を立ち上げました。



初めての仕事で思い知らされた「大切なこと」

初めての案件で訪れたのは、山口県の周防大島。

ところが、私の話は全く伝わらず、先方もどこか怪訝な表情。


今振り返れば、「提案」といいながら、私の価値観を押し付けてしまっていたのだと思います。


そんな折、島全体を襲う大事故が発生しました。

断水が1カ月以上続き、島と本州を結ぶ唯一の橋も長期通行止めに。


ニュースで状況を知った私は、最初は動けずにいました。

「自分にできることはない」と思い込んでいたからです。


しかし、松嶋さんから電話があり、

その会話を通して私は初めて気づきました。


大事なのは、目の前の事業の課題を理解し、寄り添い、一緒に乗り越えること。

マーケティングは“手段”でしかないということ。


「どこまでできるか分かりませんが、やれるだけやってみます」

そうお伝えし、そこから10年近く続く関係が始まりました。


周防大島は今では、私にとって大切な心の故郷です。

(今ではもう、お墓まで用意してあります。笑)



里山マーケティング事務所が大切にしていること

以後、デジタルとマーケティングの専門家としての知見やノウハウはもちろんフル活用しつつも、常に「圧倒的な当事者意識」と「愚直に協働」をコアバリューに据えている。 常に、クライアントのチームの一員として、コンサルタントのように「課題」や「宿題」を定義して終わりではなく、それを共に苦しみながら実行するところまでを一緒に伴走しています。

その上で、グローバル基準の最新の知見やノウハウを使うことで効率的で成果に繋がりやすいデジタル施策を中心に企画・実行することをミッションとし、「この美しい日本を100年先まで美しいままに」と言うビジョンを達成したいと考えています。



仲間について ―「意味報酬」で働くプロフェッショナル

事務所のメンバーは、求人倍率10倍超の中から選び抜かれた方々です。

あえて、複業での参加を中心としています。理由は、特に地方や小規模事業者の案件では、


「予定通り進むことなどほぼ無い」


からです。そのため、

「単価と納品物だけで動く」タイプではなく、


"意味報酬"(やりがいや社会的意義)を重視するプロフェッショナルが必要なのです。


都市部のプロの方々は、地方の事業者との協働が刺激的で学びが深く、新しい経験として歓迎してくれています。

確かに平日の9時〜17時の時間帯での打ち合わせは調整が必要であったり、土日の稼働が中心になるという制約がないわけではありませんが、それ以上に「モチベーション」と「スキル」で大きな成果を出して頂いています。


事務所は「コミュニティ」でありたい

私はこの事務所が、プロフェッショナルと事業者、事業者同士、そしてその先の生活者まで――


たくさんの人同士をつなぐ“場”にしていきたい


と考えています。

そのつながりが日本全国、さらには世界へと広がるとき、マーケティングやデジタルは「本当に価値のあるもの」としてより深く社会に根づくはずです。



これからチャレンジしていきたいこと

私はもともと多動的なタイプですが、クライアント支援という受託事業に加え、自社としても積極的に挑戦していきたい領域があります。


・和の建築・内装・美術の魅力を世界へ発信すること

・日本のアーティストの支援や国際展開のサポート

・AIを活用したマーケティング業務の圧倒的効率化

・地域経済圏をつくるロイヤリティプログラムや地域暗号通貨などのテクノロジー開発


これらはすべて、クライアントとの協業に近い形にできるといいなと思っています。

ただ「受託した仕事の延長線」ではなく、私たち自身の責任で、パートナー企業の販路開拓や事業シナジー創出につながるような取り組みとして育てていくことにチャレンジしたいと思います。



私たちが力を発揮できる事業者さま・お受けできるご依頼

私は、都市部の大企業さまや「短期的なマネタイズ最優先」の事業者さまのご依頼はお受けしていません。

どうしても本気になれないからです。その反面、


使命が明確で、地域や日本のために事業を進めている方とは、ぜひご一緒したいと考えています。


これまでご契約いただいた事業者さまの例や実績については、個別にお問い合わせいただければ詳細をお送りします。


◎ 特に多いご依頼内容

CMO受託

ECサイト / ホームページ制作


「マーケティング・ブランディング・デジタルの重要性は感じているけれど、何から手をつければいいのか分からない。一過性ではなく、継続的かつ本質的に課題解決に取り組みたい。いつでも相談できる相談相手が欲しい」

そんな経営者さまには、CMO受託をおすすめしています。

一方、販路開拓やブランド強化など、課題が明確な場合は、対象領域にフォーカスしたプロジェクトとしてお受けすることが多いです。


◎ ご依頼をお断りする場合について

創業直後で年商が数千万円規模の事業立ち上げフェーズでは、経営課題の中心がマーケティングやブランディングではないことがほとんどだと思います。 (例えば、売上向上のためにはマーケティングの前に販路開拓を優先させた方が良い、など)

そのため、事業の成長フェーズに入られていない場合は、誠に恐縮ながらご依頼をお断りし、適切なタイミングが来た段階で改めてご支援させていただくケースが多くあります。 特に創業直後に「SNSをバズらせて一気に売り上げをあげたい」などオンラインの情報を鵜呑みにするようなご相談も頂きますが、再現性という点においてかなり「稀有な事例」であることがほとんどです。 そういったこともあり、心苦しくもご依頼をお断りさせて頂いております。


お気軽にご相談ください。

私たちは、まずお話を伺うことを重視しています。ぜひ、お気軽にご相談頂ければと思います。

マーケティングの専門家、というと敷居高く感じさせてしまう部分もあることは認識しています。

しかし、私たちは正直に誠実にクライアント様と向き合いたいと考えています。もし、「少し話してみたい、聞いてもらいたい」とお感じになるようであれば、躊躇せずご連絡をお願いします。

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